セルライトってつぶせるの？
「セルライトってつぶすことができるんですか？」「友達がセルライトはつぶしたらなくなると言っていたんですけど本当ですか？」という質問を受けることがあります。この記事では、セルライト解消法として「つぶす」という選択肢は正しいのかを解説するとともに、つぶす以外の簡単なセルフケア方法をまとめました。
» 「セルライトをつぶす」はNG
最近、「セルライトはにぎりつぶすといい」「つぶすと、ブチブチと音がする」というような噂があるようですが、これは危険な方法です。セルライトは、脂肪細部の周りに老廃物がまとわりつき、血液やリンパ液の流れが悪くなってしまったため、脂肪細胞が肥大化したものです。仮にセルライトを握りつぶすことができても、血液やリンパの流れがスムーズになるわけではないので、根本的な解決にはなりません。
逆に脂肪細胞の周りのコラーゲンの膜を壊し、ますます血行を悪くする恐れもあるので、セルライトを握るつぶすようなことは避けた方がよいでしょう。また、ブチブチと音がすることも考えにくいですし、それを信じてセルライトをつぶそうと強く押さえつけると、内出血することもあります。様々なサイトでセルライトをつぶす方法が紹介されていますが、本当に握りつぶすわけではありません。
脂肪細胞の周りに老廃物が溜まらないよう、血液やリンパの流れを正常に戻してあげることが大切です。以前もお話ししましたが、適度な運動を心がけ、水分をしっかり摂り、脂肪分や糖分、塩分などを控えるようにするとよいでしょう。
» セルライト解消マッサージ
セルライトをつぶすように強く押さえるのではなく、お風呂などでリンパの流れに沿って、優しくマッサージするようにしましょう。むくみや冷えがある人は、セルライトができやすい状態になっているので、特に気を付ける必要があります。
リンパマッサージに適しているのは、体が温まっているとき。入浴中や入浴後は血管、リンパ管が広がっているため、老廃物が流れやすくなっています。ただし食後30分以内にマッサージをすると、気分が悪くなってしまうこともあるため気をつけましょう。
肌への負担を減らすためにも、マッサージオイルあるいはマッサージクリームを準備します。オイルは保湿力が高く、少しの量でするすると伸びるところがメリット。一方のクリームはべたつきが少なく、保温性の点で優れています。商品によって香りもさまざまですが、ダイエット効果を高めるのであればグレープフルーツやジュニパーベリー、カモミールなどがおすすめです。お好みの香りやテクスチャ、コストパフォーマンスもチェックして選んでみてください。
ここでは足にできたセルライトの解消マッサージをご紹介します。まずは太いリンパが通っている鼠径部（太ももの付け根）をゴルフボール、なければグーにした手でほぐしましょう。最初は痛いと感じるかもしれませんが、無理のない力でぐりぐりと押します。
次に足の裏。人差し指と中指の間から2～3cmほど下、土踏まずのあたりにあるツボ「副腎」を両手の親指で指圧します。足の裏がほぐれたら、ふくらはぎを足首から膝へ擦り上げます。両手を握った状態で、指の付け根を使い老廃物を下から上へ流すイメージです。
ふくらはぎの肉をぞうきん絞りのようにねじり、老初物を膝裏あたりに集めたら、太ももに流しておきます。ボコボコとした手触りが気になっても、つぶすのはNGです。そのまま手のひらを使い、太もももねじるようにマッサージ。ふくらはぎよりも少しずつ肉を持ち上げてることがポイントです。
二の腕のマッサージも、要領は下半身と同じ。手のひらから手首、ひじにかけて、そしてひじから肩にかけてほぐします。皮膚のたるみをねじるようにして、最後に老廃物を胸に向かって流してください。足・腕をあわせて毎日10分ほど行うと良いでしょう。強く押しすぎると結果としてセルライトを潰してしまい、細胞を傷つけアザが残る可能性もあるため、「痛気持ちいい」くらいの強度を保ちます。
» セルライト解消ストレッチ
セルライトの改善には、ストレッチも有効です。太もものセルライトが気になるのであれば、この周辺の皮下脂肪や筋肉を伸ばし、血流促進ができる動きを取り入れてみましょう。まずは両足を伸ばした状態で長座。右ひざを曲げ、足の裏を左脚の太ももにつけます。右足だけあぐらをかくような形です。
そのまま左ひざを曲げないように、上体を前に倒します。このとき太ももの裏がピンと伸ばされているように感じるはず。この姿勢を20～30秒ほどキープし、反対の足も同様に行います。お腹が太ももにぴったりくっつくのが理想ですが、無理は禁物です。またこのときひざを曲げたり、腰を丸めたりすると効果が半減してしまいます。背中が伸びているか意識してみてください。
上記の動きは難しいという場合、寝転がった状態でできるストレッチもあります。あおむけに寝た状態で右ひざを曲げ、両手を太ももとふくらはぎの間で組んで、足を胸へ付けるように引き寄せましょう。そのまま右ひざをできる限り伸ばすだけです。このとき太ももの裏に効いている感覚があれば十分で、無理に伸ばす必要はありません。
朝にストレッチを行えば頭がすっきりとして目覚めがよくなり、就寝前に行えばほどよい疲労感とリラックス効果で睡眠の質も向上。自宅で気軽に始められて、継続するうちに見た目の変化を実感できます。朝晩の2回のストレッチを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
» セルライト対策には運動も◎
運動は大きく、呼吸によって酸素を取り入れながら行う有酸素運動と、酸素を使わない無酸素運動とに分けられます。なかなか落ちないセルライトはダイエットにおける大きな障壁ですが、これらの運動をうまく取り入れることで、解消を目指しましょう。
凝り固まったセルライトの周囲を柔らかいお肉が覆っているようなら、まずは皮下脂肪や内臓脂肪を落とすための有酸素運動を行います。ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなどが有効です。呼吸がつらくなりすぎない強度で、長時間かけて続けることがポイント。脂肪燃焼のためには、最低でも1回につき30分以上は運動を続けましょう。
一方の無酸素運動とは、短距離の全力疾走や筋トレなどを指します。一般的に「無酸素運動はキツイ」と言われていますが、セルライト解消には後者も必要不可欠。筋肉に強い負荷がかかると、体内で成長ホルモンが分泌されることがその理由です。このホルモンの働きとして、体を丈夫にしたり、筋肉をつけたり、代謝を高めたりといったことが期待できます。
それと同時に、脂肪分解に役立つ酵素・リパーゼを多く分泌させてくれるのもメリット。効率的にエネルギーを消費できる体を作ってくれます。普段まったく運動をしないという方は、十分なストレッチを行い、体を慣れさせておいたほうが安心です。
有酸素運動と無酸素運動のどちらがいいのか迷うという場合、自分の体と相談して、やりやすいほうを選んで構いません。本来なら「無酸素運動でエネルギー消費の効率を上げてから、有酸素運動を行う」といった方法がベストですが、最初からトレーニングメニューを重く設定してしまうと長続きしにくくなるでしょう。まずは毎日1時間、お散歩がてらにウォーキングをしてみてはいかがでしょうか。
» セルライトを作らせない習慣
多くの女性が抱えている「冷え」の症状。じつはセルライトを作りやすくする最大の原因です。特に足先は、冬場にはもちろん、夏場でもエアコンの空気によって冷えやすい部分。つま先からくるぶし、できることならふくらはぎまで覆う靴下を履きましょう。むくみが気になる方なら、むくみ対策に特化した靴下でも問題ありません。
入浴時はシャワーだけで済まさず、身体の芯から温めるため湯船にしっかり浸かります。このとき軽くふくらはぎや太もも、二の腕をマッサージすると血行も促進されて一石二鳥です。また日中の水分補給でも体を冷やさないよう、白湯に切り替えるのがおすすめ。冷え取りと同時に、ダイエット効果も期待できます。
また多くのセルライトは、むくみから引き起こされているケースも少なくありません。このため食事内容を改善し、むくませない体を作ることでセルライト予防になります。むくみには塩分を体外へ排出する作用のあるカリウムの摂取が大切です。りんごやバナナ、スイカ、メロン、キウイなどのフルーツを積極的に食べましょう。
血圧を下げてくれる海藻類、利尿作用のあるハーブティーもおすすめです。すらっとした二の腕に、ほっそりと伸びる美脚は女性のあこがれ。普段の生活習慣を改善しながら、セルライト除去のためにマッサージ・ストレッチ・運動を取り入れてみてください。
それでも、なかなかセルライトがなくならない、という時は、当サロンの施術をおススメします。脂肪細胞の周りに繊維のようにまとわりついたセルライトは、セルフケアではなかなかつぶすことができません。なかなかつぶすことのできないセルライトは話題のラジオ波で取り除いていきましょう。
セルライトがなくなると、リバウンドのすくない、痩せやすい体になれますよ。もちろん、血行をよくするためのセルフケアもあわせてしていくと、さらに効果的です。くれぐれも、自分の肌を強く押さえて痛めつけるような方法はとらないように注意してくださいね。
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