運動強度から考える痩せやすい運動4つ
ダイエットを最短期間で達成したいなら、できるだけ痩せやすい運動をしたいのではないでしょうか。消費カロリーや続けやすさをもとに、ダイエット効果が高い運動をまとめました。痩せやすい運動をお探しの人は、参考にしてみてください。
■消費カロリーと減量
まず、体重を減らすために必要なカロリーについて見てみましょう。
体重1kgを消費するために必要な消費カロリーは、7,200kcalと言われています。1kgの体脂肪は、800g（7,200kcal）の脂肪と200gの水分で構成されているからです。食事で体重が1gも変化していない場合、7,000kcalの運動をする必要があります。
ダイエットの原則は、消費カロリーが摂取カロリーを上回ることです。痩せやすい運動を探している人は、7,200kcalの消費カロリー量を短時間で達成できる運動を探しましょう。
■消費カロリーの高い運動
30歳前後の女性を基準に消費カロリーを考えてみましょう。
とにかく消費カロリーが高い運動は水泳（クロール）です。体重50kgの人が25mを30秒のペースで1時間クロールをした場合、なんと約450kcalも消費できます。もし、さらに速いペースでクロ―ルをすると、理論上は550kcalほどの消費カロリーになる計算です。ハードな運動なので筋力をつける効果もあります。
ボルダリングの消費カロリーも負けていません。体重50kgで525kcalの消費カロリー量があるため、クロールに匹敵するほどのダイエット効果が期待できます。また、ボルダリングは全身運動かつ大きな筋肉を使うため、筋力をつけるのにもよいでしょう。
水泳やボルダリングはどちらもスポーツ要素が強いです。そのため、楽しんで続けられる人にはよいでしょう。どちらも、14時間程度の運動で1kgの体脂肪を落とすだけの消費カロリー量があります。
ただし、クロールでの水泳もボルダリングも強度の高い運動です。運動をしたときの疲労も大きく、1時間継続して運動するのは簡単ではありません。結果的に運動する時間が短くなってしまい、消費カロリーも減ってしまいます。
■長時間続けやすい運動
水泳やボルダリングのような運動強度が高い運動に対し、運動強度が低い運動は消費カロリーも低いです。しかし、長時間続けやすいため、結果的に消費カロリーが大きくなる運動もあります。
体重50kgの人が1時間ヨガをした場合、消費カロリーはおよそ200kcalです。水泳やボルダリングの半分以下の消費カロリーしかありませんが、運動強度も低いため、運動初心者でも1時間続けられると思います。深い呼吸を促し、自律神経を整える効果も期待できるので、リラックスしたい人におすすめです。
また、定番ですがウォーキングによる消費カロリーも見逃せません。時速4kmの場合、消費カロリーは1時間で150kcal程度ですが、ウォーキングなら気軽に続けられます。スタジオやプールに通う必要もなく、いつでも、どこでも始めることができる運動です。職場への通勤やスーパーへの買い物など、さまざまなタイミングでウォーキングができるでしょう。
■運動強度の高低から痩せやすい運動を比較しよう
運動強度の高さと消費カロリーに分けて、それぞれ2つずつ運動をご紹介しました。どちらがより痩せやすいかといえば、本人の趣味やライフスタイルに大きく左右されると言えます。
運動強度の高い運動は1日あたりの運動量が大きく、体力の低い人には適していません。その代わり、体力があるなら時間が取れなくてもダイエットしやすいと考えられます。一方、運動強度の低い運動は消費カロリーが低く、毎日継続しないと効果が出にくいことも事実です。
どちらの運動がより痩せやすいかは、あなたの考え方ひとつで変わります。自分の体力や時間の余裕を見ながら、自分に合った運動強度の運動と時間を考えてみましょう。
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